KNIME 4.1 について
#Justreleased: #KNIME Analytics Platform 4.1 and KNIME #Server 4.10 is now available! For all the new highlights and details on new features, visit: https://t.co/mNb1qdnZ1w #KNIMERelease #StNicholasDay #DataScience pic.twitter.com/oQoDaNqbYV
— KNIME (@knime) 2019年12月6日
個人的にお気に入りのソフトウェア「KNIME Analytics Platform(以下 KNIME)」の最新バージョン 4.1.0 がリリースされました。早速新機能をチェックしてみましょう。
Navigation in the Workflow Canvas
ワークフローキャンバス上で Ctrl+F(Macの場合はCommand+F)を押して、ワークフロー内のノードを検索できるようになりました。ノード名、ノードID、コメントで検索できます。
Machine Learning
Binary Classification Inspector node
二項分類問題では、分類しきい値を調整して、分類タスクに合わせてモデルを最適化することが不可欠です。Binary Classification Inspectorノードは、機械学習アルゴリズムごとに最適なしきい値を適用することにより、二項分類子を比較するのを助けてくれます。
AWS Personalization Service
Amazon Personalize サービスと連携できるノード群がリリースされました。使用するには AWS 環境と資格情報が必要です。
Components
Component がワークフローと同様に KNIME Explorer 上でダブルクリックして編集できるようになりました。Component の説明に加え、カテゴリとアイコンも設定できるようになりました。
Input Filtering and Validation
Column Filter Configuration ノードと Column Selection Configuration ノードが拡張されました。選択対象とする列のタイプを選択したり、選択数の下限値を設定できるようになりました。
Nodes, Nodes, Nodes (新ノード)
MDF
MDF(Measurement Data Format)はバイナリファイル形式で、測定およびキャリブレーションシステムの事実上の標準です。MDF Readerノードを使用すればMDF ファイルを読み込むことができます。
Power BI
Send to Power BI ノードを使えば、KNIMEで作成したデータをPower BIに簡単にアップロードできます。 ノードのダイアログでOAuthベースの認証を使用し、データをアップロードするワークスペース、データセット、およびテーブルを選択します。ノードを実行すると、すべてのデータがPower BIダッシュボードで利用可能になります。
Row Filter (Labs)
Row Filter (Labs) ノードを使用すると、行インデックスや行IDなど、複数の列の条件で行をフィルターできます。 KNIME Labs Extensions として提供されているので、複数の条件に基づいてデータをフィルタリングする場合は、試してみると良いでしょう。
Webpage Retriever
Webpage Retriever ノードは HTTP GET 要求を発行し、Webページを取得します。 XHTML 形式に変換できるので、XPath ノードを使用すれば取得した Web ページから必要な情報を抽出できます。 Web ページからCookieを抽出したり、リクエストにCookieを含めることもできます。
Top k Selector
Top k Selector ノードを使えば、指定した並べ替え規則に従って上位 k 行を選択できます。Active Learning 拡張機能の Element Selector ノードをKNIME 標準ノードとして完全に書き直したものです。Sorter ノードと Row Filter ノードを1つにしたようなノードです。
KNIME Database Extension
DB Connection Extractor ノードや DB Connection Closer ノードなどの実用的なノードが追加されましたが、大きな改良点はトランザクション管理ができるようになったことです。 DB Transaction Start ノードと DB Transaction End ノードでトランザクション限界を指定できるようになりました。
Technical Improvements
Dynamic Ports
一部のノード(Concatenateノードなど)でポート数が変更できるようになりました。 左下隅に3つの黒い点があるノードが対応しています。
New Flow Variable Types
KNIME Analytics Platform 4.1では、新しいタイプのフロー変数が導入されています。 これまでフロー変数は string、integer、および double が使用可能でしたが、新たにboolean、long、array タイプが使えるようになりました。
まとめ
ユーザの使いやすさを向上させるアップデートとなりました。Component のアイコン部分に愛犬の写真など入れてみてはいかがでしょうか。