KNIME Analytics Platform 3.2 について
#KNIME #Analytics Platform 3.2 has been released!
— KNIME (@knime) 2016年7月8日
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個人的にお気に入りのソフトウェア「KNIME」の最新バージョン 3.2 がリリースされたようなので、新機能をチェックしてみることにしました。
UI and Workbench
KNIME File Extension
KNIME専用の拡張子が登場しました。ワークフローは*.knwf、ワークフローグループは*.knarとなります。これらの拡張子をもつファイルをダブルクリックすると、KNIME Analytics Platform が起動します。また、KNIME Explorerにドラッグ&ドロップするとワークフローがインポートできます。
Missing Node installation
開いたワークフローに自分が保有していないノードが含まれていた場合、すぐにダウンロードサイトからノードを取得できるようになりました。
Workflow Coach
ノードのレコメンド機能の登場です。作成中のワークフローの状態から、次に配置する(であろう)ノードの候補を表示してくれます。
Wrapped Metanodes
コンテキストメニューから1ステップでメタノード作成とカプセル化ができるようになりました。これまでは2ステップが必要でした。
Streaming
Simple Streaming 機能が String ManiplulationノードやRule Engineノードなどでも利用できるようになりました。*1
Analytics and ETL
Feature Selection
新しいFeature Selectionノードが登場しました。 Forward selection と Backward eliminationどちらも使用できます。
Ensembles of Trees and Gradient Boosted Trees
Gradient Boosted Trees
Gradient Boosted Trees が使えるようになりました。
Enhancements for Random Forests and related nodes
Random Forest 系のノード(Tree Ensemble, Gradient Boosted Trees, Simple Regression Tree, Random Forest)が機能強化されました。
Deep Learning
Deep Learningできるようになりました。Deeplearning4J ライブラリを使用しています。加えて Neural Word Embeddings にも対応しています。
PMML Transformation Applier
PMMLドキュメントに記述されている全ての前処理操作を適用する新ノードです。正規化、置換、離散化など様々な処理が可能です。
Integration and Utility Nodes
REST Service Client Nodes
KNIME Labs にRESTクライアントノードが登場しました。*2 JSONやXML関連のノードと組み合わせて使うと便利です。
Tableau Integration
商用BIツール「Tableau」用ノードが登場しました。
Semantic Web
KNIME Labs にセマンティック・ウェブノードが登場しました。Endpointへの接続、トリプルの操作、SPARQLクエリの実行など基本的な操作が可能です。
JavaScript Views
KNIMEのデータテーブルからインタラクティブなテーブル(JavaScript)を生成できます。作成したテーブルではソートやフィルタリングが可能です。
Parameterized Database Query
入力したテーブルのカラム値を用いてSQLクエリをパラメータ化できます。また、このノードのSQLエディタではシンタックスハイライトが有効になっています。
H2 Database Connector
H2 データベース用のノードが登場しました。データベースへの接続、クエリ実行、管理、作成など操作が行えます。
個人の感想
RESTクライアントやセマンティック・ウェブなど、これまでコミュニティノードに依存していた機能がKNIME Labsとして登場した意味は大きく、今後末永くサポートしていってほしいものです。